東北初の零売薬局
カミツレ薬局は、東北初の零売(れいばい)薬局として、宮城県仙台市青葉区木町通に2021年7月20日に開局しました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行する中、東北最大の都市である仙台市にオープンをした東北初の零売薬局(処方箋なしで病院の薬が買える薬局)です。
零売については、薬局間など業界内では昔から行われていましたが、一般の方が認知し購入できる形で看板に「処方箋なしで病院の薬が買える薬局」と表示し、零売を主業態※として開局したのは当薬局が東北で初めてになります。※ 2021年8月より処方箋も受け付けております。
※ 2023年4月より処方箋受付を一時休止させていただきます。(医薬品の出荷調整等により安定供給が困難となったための一時的な措置です)
零売(れいばい)薬局とは?
零売薬局とは、「処方箋なしで病院の薬が買える」薬局のことを言います。
零売(レイバイ)という言葉については、一般の方には馴染みのない言葉ではありますが、明治時代の「薬品営業並薬品取扱規則」(いわゆる「薬律」)においても零売の用語が用いられていたほど昔からあるものになります。
「零売」は分割販売ともいわれ、これまで薬局間での取引の際には一般的に使用されていた言葉です。
零売薬局は、病院の薬(医療用医薬品)の中でも比較的安全性の高い「処方箋医薬品以外の医薬品」について、一般の方向けに販売を行っている薬局です。
※1 零売(処方箋医薬品以外の医薬品の販売)を行うためには、一定の条件がございます。
零売薬局の歴史について
零売薬局は、現在では関東や関西を中心に多くの薬局ができ一般の方にもご利用される機会が増えてきましたが、日本初の零売薬局は2001年(平成13年)に開局した新潟県新潟市にある「薬局アットマーク」になります。
その後、北海道の札幌市に2012年に開局した「くすりやカホン」が全国で2例目の零売薬局と言われています。
零売については業界内では以前から行われておりましたが、一般の方に対しても20年以上も前からすでに行われていたものです。地方から全国へと広がっていった零売薬局は、東京ではチェーン展開する零売薬局が誕生しJRの駅ホーム内にも出店しました。
日テレ「ZIP!」をはじめ、多くの情報番組やメディアでも取り上げられた零売薬局ですが、ついに2021年に東北(仙台)初となる「処方箋なしで病院の薬が買える薬局」としてカミツレ薬局がオープンをしました。
コロナ禍での開局
カミツレ薬局は、新型コロナウイルスの流行により全国で「緊急事態宣言」が出され、医薬品の出荷調整が起こっている中でのオープンとなりました。
多くの医療機関ではコロナ患者の対応に追われ、医薬品の安定供給もままならない状態ではありましたが、薬剤師である私たちが何か力になれないかと考えカミツレ薬局を開局いたしました。
カミツレ薬局は、地域の医療を支える東北大学病院(仙台市青葉区)の目の前に開局をさせていただき、一般の方のみではなく医師、歯科医師、薬剤師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、介護士など多くの医療従事者の方にご利用を頂いております。
私たちは、零売を中心とした医薬品の提供や健康相談等を行い、セルフメディケーションをサポートすることで、少しでも地域の皆様の健康な生活の維持に貢献できればと考えております。
※2 セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」(WHOの定義)
零売(れいばい)について
医療用医薬品は、医師の処方箋がないと購入できないのではないかと疑問に思うかもしれませんが、厚生労働省のホームページにもあるように一部の医薬品(処方箋医薬品以外)については、医師の処方せんがなくても薬局で販売してもよいとされています。その医療用医薬品を専門に扱って販売しているのが零売薬局になります。
※ 零売(処方箋医薬品以外の医薬品の販売)を行うためには、一定の条件がございます。
現在、厚生労働省は国民の自発的な健康管理や疾病予防の取り組みを促進するため、また医療費削減等の目的で、国民のセルフメディケーション※2を推進しています。2017年にはセルフメディケーション税制(医療費控除の特例)も創設され、自己の健康管理についてはこれまでのように病院への通院・治療だけではなく、多くの選択肢がでてきています。
その一つとして、零売薬局があります。
「薬が必要だけど病院が混んでいて行きたくない」、「薬がすぐに必要」、「仕事終わりや日曜日に薬が欲しい」
このような悩みを抱えている方にとっては、零売薬局は新たな選択肢となることでしょう。
※1 零売(処方箋医薬品以外の医薬品の販売)を行うためには、一定の条件がございます。
※2 セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」(WHOの定義)
カミツレ薬局で買える薬とは?
薬にはドラッグストア等で購入可能な一般用医薬品と、病院で処方してもらう医療用医薬品(病院の薬)の2つがあります。
カミツレ薬局では、医療用医薬品(病院の薬)を取り扱っています。
購入可能な医療用医薬品(病院の薬)
医療用医薬品(病院の薬)のすべてがカミツレ薬局で購入することができるわけではありません。
医療用医薬品(病院の薬)には、処方箋医薬品と処方箋医薬品以外の医薬品があり、カミツレ薬局ではこのうちの処方箋以外の医薬品を販売しています。
処方箋医薬品は必ず医師の診断・処方が必要になりますので必要な方は病院の受診をお勧めします。
処方箋医薬品以外の医薬品
(取り扱いあり)
- 痛み止め
- 鼻炎・かゆみの薬(アレルギー薬)
- かぜ薬全般
- 胃腸薬
- ビタミン剤
- 漢方薬
- 塗り薬
- 貼り薬 など
処方箋医薬品
(取り扱いなし)
- 高血圧の薬
- 糖尿病の薬
- 抗生物質
- 抗がん剤
- 精神安定剤
- 睡眠薬
- 医療用麻薬
- ピル・バイアグラ など
カミツレ薬局の由来
カミツレ薬局の名前にもなっている「カミツレ」とは、ハーブティーやアロマテラピーとしても有名な「カモミール」の和名からとっています。
カミツレ(カモミール)は、西洋では紀元前から薬用として使われ日本には江戸時代に入ってきたと言われています。現在でも世界各地で薬用を目的に栽培されています。
また、カモミールには周囲の植物を元気にする力があることから「植物のお医者さん」ともいわれています。
そんな、カミツレのように周りの人々を元気にし、長く親しまれる薬局を目指しカミツレの名前を付けました。
また、カミツレの花言葉は、『苦難の中の力』です。
震災のあった東北(仙台)でスタートする薬局であること、またコロナの現状。そして、これから零売という新規事業に取り組む当社が、この困難に乗り越えていくという決意を表しています。
それだけではなく、実は仙台にはカミツレに関係する場所があるんです。
それは、仙台市にある宮城県図書館です。2015年10月に公開された映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』の舞台として宮城県図書館が撮影に使われました。
映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』では、岡田准一さんや榮倉奈々さんが演じた図書隊のシンボルマークとしてカミツレが登場しています。
●映画の舞台となった宮城県図書館の地形広場には「カミツレ広場」という愛称がついています。
カミツレ薬局の営業時間・アクセスについて
詳しくは、【カミツレ薬局】アクセス・営業時間ページをご覧ください。
カミツレ薬局の求人募集について
仙台初の零売薬局のカミツレ薬局で、一緒に働きませんか?
カミツレ薬局の求人については、下記をご確認ください。
薬剤師の紹介
河津伸也(かわずしんや)
生年月日:1981年生まれ
出身地:千葉県松戸市出身
趣味など:渓流釣り、柔道、DIY
<経歴>
- 東北薬科大学 薬学部 製薬学科(現 東北医科薬科大学)卒業
- GMS、調剤薬局など複数の店舗で薬局薬剤師として勤務
(延べ10万人以上の患者への服薬指導を行う) - 管理薬剤師、商品部部長、執行役員などの役職を経験
- 平成28年 株式会社ホームドライフを設立(代表取締役に就任)
- 令和3年 仙台初の零売薬局となるカミツレ薬局を開局